公益財団法人 武田太加志記念能楽振興財団

曲目:「熊野」武田友志
能面:孫次郎(孫一)
能装束:紅白段檜垣秋草唐織(元禄時代)ほか
扇:鬘扇
©長谷良樹

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花影会   8/10〜12 虫干し   5/31 能面講座についてのご案内

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花影会   8/10〜12 虫干し   5/31 能面講座についてのご案内

2020.07.10
「第48回花影会」のチケットは7月28日(火)10時より発売いたします。
2020.06.01
8月10日〜12日「虫干し」を行います。
2020.05.10
【重要】5月31日「能面・能装束講座」は延期となりました。
2020.03.28
【重要】4月19日「第47回花影会」は延期となりました。

新型コロナウィルスの存在を認識して2ヶ月余りの日が経過しました。

当初このような大変な事態になるとは多くの人が想像せず、自粛などは個人の判断に委ねられる部分が多い状況でした。しかしながら現在は世界、日本も大変な状況に置かれています。全世界に影響を与えるウイルスによって、近代になり人類が体験した事の無い未曾有の危機を迎えています。これを乗り切るには、人類一丸となって立ち向かわねば終息を迎える事が出来ないと考えております。

能楽界でも東京ではほとんどの催しが中止、延期になる中、4月19日に予定していた花影会も開催か延期かを慎重に検討しておりました。今回の花影会は、まことにありがたい事に多数のお客様からお申し込みを頂き、残席僅かな状況でした。

しかしながら、お客様が日本中よりお越しになる花影会を満席の中で開催し、万が一にも能の公演によりウイルスを広げる事は出来ないと考えました。また、残念ながら数週間で好転するとは考えられず、少しでも早い決断がお客様の為になると思い、延期という苦渋の決断に至りました。

能は天下泰平、国土安穏を祈念する芸能です。こんな時にこそ翁から始まる能をご覧頂きたいという強い思いがございました。また、お気持ちがが沈んでいる方のお心を少しでも励まし、晴れやかにとの想いもございましたので残念でなりません。公演延期日、詳細は決まり次第、お知らせいたします。

なお、5月31日の能面講座、虫干し、能茶会、第48回花影会は開催に向けて準備を進めています。

この騒動を克復した後は、様々な事で世界が一変していると思います。一刻も早く困難を乗り越えて、成長した素晴らしい世界で、公演を行える事を祈念しています。その時に少しでも多くの方のお心に、能をご覧になりたいと思って頂けるように、理事長として、能楽師として、一人の人間として何が出来るかを考えて行動してまいります。これまでは当たり前でした、能を舞う、舞台に立つ、お弟子さんにお稽古をさせて頂ける事が、どんなに幸せな事か、心の底から実感しています。

経済的、環境面、精神的にも、あらゆる意味で今回の影響のない方は、ほとんどおられないかと思います。全ての皆様が大変な状況下、お身体、お心共にご自愛くださいませ。

清水友志
令和2年4月
公益財団法人 武田太加志記念能楽振興財団
理事長 清水 友志
(芸名 武田 友志)
左から「花筐」「鷺」「関寺小町」

 故 武田太加志は、能楽の興隆のために誠心誠意尽くした昭和時代の能楽師の一人といえます。その功績のなかでも、能楽師の手元から離れていた貴重な能面、能装束を生涯かけて収集し、現存する約200曲の演目に足りるものを保有したことは、能の将来に明るい広がりを与えました。
 また、故人は「いつでも自由に芸の研鑽を積める環境」を理想として掲げ、その修練の場として昭和51年 武田修能館を再建し、以後 多くの門下が稽古場として活用しています。
 昭和60年の太加志没後、その嫡男である志房は、故人の遺した財産を維持継承しながら、新たな面装束の製作を続けて更なる充実に努めました。
 そして志房は、これからの能の将来を見据えて、「父の遺した偉大な志と財産は、能楽の世界でこそ生きる」と確信し、平成28年11月1日、長男 友志と共に弊財団を設立、私財であった能面、能装束等と武田修能館の全てを弊財団へ寄付しました。
 このたび 弊財団は、内閣総理大臣より公益財団法人として認定をいただきました。今後は、所蔵する財産を能楽界の公財としてご活用いただきながら、斯界のみならず、我が国の文化芸術の振興に寄与できますよう、積極的な活動に努めて参ります。

 
平成29年8月1日
公益財団法人 武田太加志記念能楽振興財団