花影会(かえいかい)は、昭和54年に故・武田太加志(たかし)が、晩年の芸道の集大成として発足した公演です。故人は、同会を通じて、能の芸術性の高さと深さを追求することを目指しました。50回を超えた花影会は、今も変わらずに発会の理念を受け継ぎ、一期一会の充実した企画をお届けできるよう努めています。
能楽師の父のもとに生まれ、幼少期より多くの時間を能楽堂で共に過ごしてきた、同世代の⻆幸二郎氏と武田文志。今回の花影会では、観世御宗家より、⻆氏は「小鍛冶」を大変貴重な「重キ黒頭」の小書付きで、文志は大曲「砧」を、それぞれお許しいただきました。⻆氏の実直な謡と舞、身体の力を活かした軽やかな動作が生きる「小鍛冶」。文志の常に前向きな探求心と研鑽に基づく初演の「砧」。観世御宗家のご指導のもと、これからの能楽振興に尽力する次の世代の二人が本気の共演をいたします。二人と同世代で、経済社会の中核としてご活躍の壮年層の皆様には、この機会に是非、能をご覧いただきたく「壮年応援席」をご用意いたしました。あらゆる層の多くの方々にお見届けいただきたく、お誘い合わせの上でご来場くださいませ。
◆公演当日、お客様に差し上げるパンフレットの解説です◆
*本データの一部抜粋、転載、転用、印刷は、固くお断り申し上げます。
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